SIer不要論とは! SIerは消える!?
- 2019.03.08
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こんにちは!
元ラガーマンの脱SIerブログ管理人のゆーじんです!
前回はSIerのについて自分が日頃思う悪い習慣について述べましたが、
今回は世間でまことしやかにささやかれている「SIer不要論」を中心に、本当にSIerは必要ないのか、良いところは?といったことを述べていきたいと思います
SIer不要論とは
読んで字のごとく「SIerはもう不要になる時代が来るのでは」という説がここ数十年言われ続けているようです
現在のIT業界は一昔前のコンピューターメーカーがSIer化し、人月商売と多重下請け構造が蔓延しており、世界のIT産業界からみても異常な状態であるようです
また、AIやクラウドの発達により今までSIerに仕事を依頼していた顧客たちもSIerに頼る必要がなくなり仕事がなくなるといったことなどが原因とされています
なぜ、不要とされるのか
不要とされる根拠には、いくつかの説があるようです
ここでは、代表的なものを自分の経験談を踏まえて紹介していきたいと思います
自動化やクラウド化の波
現在は、コードを書かずともシステムを生成するアプリケーションの開発や
AWS(アマゾンウェブサービス)などのクラウドシステムが台頭しています
ということは、大規模なシステムのコードをしこしこ書いていたSIerは必要なくなり、システムなど保守・改修を担っていたSIerは必要ではなくなります
また、自動化などによって高度な技術が必要とされなくなると顧客企業が内製で開発を進めることができるようになるため、益々SIerの存在価値は薄れていきます
SIer社員の技術力水準
IT業界の事をぼんやりとしか知らなかった人にとっては、
IT業界のエンジニアは、真っ黒な画面に意味のわからない英語や数字の羅列をするような、所謂ハッカーのようなものをイメージしていると思います
たしかに、コマンドプロンプトを開いてそれっぽい事をすることはあります
しかし、実態は全く違います
常に開いている画面はExcelだし、コードなんかほぼ書く事はありません
設計書や仕様書はExcelでフォーマットをもとに作成して、それらをツールに読み込ませれば、コードは勝手に生成されるから、それを少しいじるだけ
そんな環境なので、技術がある人はいないし(必要ないし)、IT界隈のニュースにアンテナ張ってる人は本当にひと握り
かろうじて、ツールをメンテする人や下流工程で実装する人はある程度の技術力を保有してる方が多いかなといった印象です
自分が仕事上わからない事が発生した時、先輩上司に聞いても曖昧な答えが返ってこず
Google先生に聞こうにも、セキュリティ的に外部のインターネットにアクセスできない為、
トイレにこもって自分のスマホで検索することも多々あります
現状に満足おじさん、前例踏襲大好きおじさんが本当に多いと思います
働く環境
前項でも触れましたが、常に開いている画面はExcelが当たり前な環境です
また、もっと便利なツールはたくさんあるのにもう何年も使ってるツールを脳死でひたすら使い続けています(何かバグがあるまで使い続けるんだろうなぁ)
それにOSだってつい最近まで、windows 7を使っていて、Microsoftがサポート切る宣言してやっと移行作業に移り始めるレベルの意識の低さ
これも前項で触れましたが、セキュリティを気にするあまり外部のインターネットには繋がらず、社内の共有フォルダやサーバーもパスワード認証だらけでアクセスするたびにいちいち入力しなければならないのです
(パスワードを保存すればいいじゃんと思われるかもしれませんが、セキュリティ的にアウトなので不可能)
さらに、客先常駐だと常に顧客に監視される始末(う○ちもまともに行かれへんわ)
とにかく息苦しさを感じる環境での業務の毎日です
やりがい
やりがいなんてありません
この業界に入った当初こそ、新しい気づきの連続だったのでそれなりに楽しかったのですが、今はもう…
似たようなドキュメント、似たようなソースコードをひたすら作成する毎日
まぶたも自然と重くなる
ここ最近で身につけたのは、眠気の解消法くらいかなぁ
まぁ、上流工程に携わってる人たちは顧客折衝や仕様検討など頭使うこともあるかもしれませんがね
SIerの良いところ
実際問題、IT業界内で大きな雇用を生み出している事は否定できません
また、行き場のない文系学生の就職先としてもぴったりだと思います
また、現状に満足し、時間を浪費されることに何も疑問を持たない人間にとっては、正社員でそこそこの給料をもらえる職業として良いと思います
(周りのおじさんたちは妻子持ちの方が多いので、結婚出来ないこともないんじゃないだろうか)
SIerの今後
では、SIerは今後どうなっていくのでしょうか
それは、「変化を受け入れる」ことができるかどうかということに懸かってくるかと考えています
もう、数年もしたら実際にSIerがしている仕事の大半は自動化できてしまうかもしれません
そうなった時に、今の人月商法は出来なくなり、多重下請け構造も崩壊することが考えられます
ということは、下請けSIerは絶滅し大手SIerだけがかろうじて生き残るといった図式が出来上がり、
技術力の無い人間たちはたちまち仕事が無くなるでしょう
SIerが今後生き残るには、自動化では対応出来ないような、顧客一人一人に合ったカスタマイズができる技術力を磨いていく必要があると考えています
その為には、働き方や報酬を考え直し、エンジニアが技術を磨いていくことにメリットを感じるような環境作りをしていくべきです
また、個人レベルでも業界動向にアンテナを張り、自己研鑽に励んでいくべきです
まとめ
やはり、SIerは絶滅せずとも規模が縮小することは間違いないと思います
私自身は一刻も早くフリーランスエンジニアになるという目標を持っています
そのために毎日の学習は意識的に取り組んでいるのですが、
今後もSIerとして働いていく方たちも、自己研鑽を怠らず業界動向にアンテナを張らなければ生き残っていけないのではないでしょうか
このIT業界というのは、日々の勉強なしにはやっていけない業界なんだと再認識することができました
記事は以上です!! ご拝読ありがとうございました!!
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